BKさん(60代・男性)
電気製品の製造販売
小池さんの本を手に取ったのは、定年の1年前。このまま、定年退職するか、継続雇用をするか、再雇用になるか……という時期だったので、小池さんの本を読んで「自分の好きなことを仕事にできたらいいな」と思っていました。その後、闘病を経て「やっぱり好きなことをやろう」と、定年退職しました。
幸運にも業界のキーマンとなる人に出会うことができ、退職の2年後、自分で製作した電気製品の受注製作販売を本格スタートしました。
でも、「売れているのに、なぜか利益が出ていない」という壁にぶつかったのです。
「私は、会社員としてのマインドやスキルは持っているが、経営者としてのマインドやスキルを持っていない」と気づき、小池さんの講座に参加し、個人コンサルを受けました。
一番印象的だったのは、お金に対する考え方と、お客様に対する考え方です。
私は営業職も経験してきていたので「お客様は、どんなお客様も平等に対応する」という考え方で接してきました。そして、商品の価格に関わらずご注文の順番で製作し納品していました。しかし、単価の低い商品ばかりが売れていることが多く、また、お客様には納品まで数週間待っていただいている状態で、週の売り上げや、月の売り上げが伸びませんでした。
小池さんから「購入金額でお客様への対応に、差をつけましょう」と言われ、目から鱗が落ちました。それまで私は、どんなお客様にも平等で対応することが良いことだと思っていましたし、そうあるべきだと思っていました。
でも、「ファーストクラスのお客様は金額に見合ったサービスを受けますし、デパートでも高額商品を購入するお客様は特別な部屋に通されますよね」と言われて、非常に納得し、早速自分の事業に取り入れることにしました。
まず、月の売り上げを目標を100万円に、週の売り上げ目標を25万円に設定しました。そして商品の製作スケジュールで週に1件は高額商品(15万円程度)の枠をあらかじめ取るようにしました。売れ筋商品の単価は2万円~3万円ですので、週の商品製作は合計25万円程度になります。高額商品を購入していただいたお客様にはあらかじめ取っておいた枠を使用して早く納品するようにしました。
また、高額商品の注文がなくても確保しておいた枠で15万円程度の高額商品を製作し、「即納品」として販売するようにしました。この結果、週の売り上げ、月の売上がアップし、目標だった月収100万円、年収1000万円もクリアしました。
次の目標は、もう少し楽をしながら年収1500万円をクリアすることです。
今までは注文が混んでくると、夜中遅くまで仕事をしているのが実態でした。時間の使い方について小池さんにコンサルしていただいた際に、自分の中に「売上が上がると忙しくなる」「稼ぐとは忙しいことだ」という思い込みがあることに気づきました。
忙しくなると辛くなります。このことが、売り上げを更に上げることに対して「無意識のストッパー」になっていることがわかりました。
今、自分の自由な時間や、妻と温泉に行く時間を確保しながら「楽をして目標を達成する」ことに取りんでいる最中です。